25日の中国本土市場概況:上海総合は4日続伸、景気見通しの改善で3カ月半ぶり高値
[14/07/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
25日の中国本土市場は続伸。上海総合指数は前日比21.55ポイント高(+1.02%)の2126.61と4営業日続伸、深セン成分指数は同74.72ポイント高(+1.00%)の7578.12と6営業日続伸した。
上海総合指数は終日堅調に推移し、終値で4月14日以来、約3カ月半ぶりの高値を付けた。前日発表された中国の7月HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回る上昇となったことで、景気見通しの改善を手掛かりとした買いが継続。また、緩和的な金融政策への期待感も引き続き支援材料となった。朝方には伸び悩む場面も見られたが、地合い改善が意識される中、じりじりと上げ幅を広げる展開となった。
セクター別では、証券が動意付いた。大型のM&A(企業の合併・買収)案件が買い材料視された。地元メディアによると、申銀万国証券による宏源証券(000562/CH)の買収案が早ければ本日中にも発表される見通し。統合後の総資産は1100億元(約1兆8040億円)に上るとされ、中国の証券業界で過去最大規模のM&A案件の一つになるとみられている。
また、非鉄金属や鉄鋼、石炭など素材関連も上昇。工業情報化部は本日、鉄鋼や石炭、アルミなどの過剰生産業界について、2014年の生産能力整理計画を発表。景気見通しの改善も手伝い、需給バランスが改善するとの期待につながった。半面、規制緩和への思惑から足元堅調だった不動産セクターに利益確定売りが出た。
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