概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は続落、過熱感からの利益確定売りが継続
[14/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 57695.72 -0.22%
28日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比125.36ポイント安(-0.22%)の57695.72で取引を終えた。指数構成銘柄は値上がりが31、値下がりが37、変わらずと売りが優勢。セクター別では、素材や消費者サービスが上昇した半面、石油・ガス、金融が下落した。
朝方は買いが先行したものの、ほどなく値を崩した。ボベスパ指数は昨年3月以来の高値水準で推移しており、引き続き過熱感からの利益確定売りが継続した。中でも国営石油会社のペトロブラス(PETR3)が売られ、指数の下げを主導。ルセフ現政権による過干渉が国営企業の業績悪化につながっているとの見方が広がる中、政権交代への期待感から足元で株価上昇が続いていた。
【ロシア】MICEX指数 1361.94 -1.91%
28日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比26.47ポイント安(-1.91%)の1361.94で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは5、値下がり45と売りが優勢となった。取引開始後に直近安値を割り込むと、その後下げ幅を拡大させる展開となり、同指数は一時1357.10と、5月8日以来の安値水準をつけている。
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所はロシアに対し、同国最大の石油会社だったユコスの資産を不当に没収したとして賠償金500億ドル(約5兆910億円)を同社の元大株主らに支払うように命じた。元大株主側の持株会社CMLの発表によると、同裁判所は元株主らが求めていた1140億ドルの半分弱を支払う義務がロシア側にあるとの判断を下した。
【インド】SENSEX指数 25991.23 -0.52%
28日のインドSENSEX指数は続落。ほぼ終日軟調に推移。先週24日まで7連騰し、過去最高値圏で推移しているとあり、短期的な過熱感が意識された。また、外国人投資家(FII)の買い越し額が縮小していることや、通貨ルピーの先安観測なども圧迫材料。輸入業者による米ドルの調達が加速していることを受け、目先はルピーの対米ドル相場が下落すると予測されている。このほか、企業の増益ペースが4-6月期に鈍化したとの報道も嫌気された。
【中国本土】上海総合指数 2177.95 +2.41%
28日の上海総合指数は大幅に5営業日続伸。終値で昨年12月13日以来、約7カ月半ぶりの高値を付けた。上海・香港間の株式相互取引について、10月13日にスタートとなる見通しが報じられ、資金流入期待が強まった。加えて、個別に好材料の出た金融セクターが買われ、相場の上昇を主導。また、景気見通しの改善を受けて非鉄金属や石炭など素材セクターが上昇したほか、石家荘市での住宅購入制限緩和が報じられ、不動産セクターも総じて堅調だった。
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