概況からBRICsを知ろう〜インド市場は3営業日ぶりの反発、インドの成長率が2014年度に加速するとの見通しを好感
[14/07/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 56877.97 -0.42%
30日のブラジル市場は4営業日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比240.84ポイント安(-0.42%)の56877.97で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは21、値下がり43と売りが優勢。石油・ガスや通信を除くすべてのセクターが下落し、中でも素材や公益に売りが集中した。
朝方は堅調な値動きを示したが、その後は利益確定売りに押された。大手企業の業績悪化が嫌気された。クレジット・カード大手シエロ(CIEL3)が急落し、指数の足かせに。同社はこのほど、今年4-6月期のEBITDA(利払い・税金・償却前利益)が9億5550万レアル(約437億円)となり、前年同期比で31.75%減少したと発表した。
【ロシア】MICEX指数 1382.14 +0.90%
30日のロシア市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比12.31ポイント高(+0.90%)の1382.14で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは40、値下がり10と買いが優勢となった。
おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。欧州連合(EU)が合意したロシアへの追加制裁が予想より軽いとの見方が支援材料。ロシアの国営銀行による欧州での新株や社債発行が禁止されるほか、欧州からロシアへの石油や防衛関連の技術輸出も規制対象となる。今回の措置は3カ月後に見直されるという。ただ、ズベルバンク(SBER)やVTB銀行(VTBR)などの3社は制裁リストに含まれなかった。
【インド】SENSEX指数 26087.42 +0.37%
30日のインドSENSEX指数は3営業日ぶりの反発。軟調な立ち上がりとなったものの、終盤にはプラス圏を回復した。インドの成長率が2014年度に加速するとの見通しが好感された。国立応用経済研究所(NCAER)は最新リポートで、鉱工業生産の回復などを受け、2014年度の成長率が5.2-5.7%に加速すると予測した。また、モンスーン(雨期)の進行ペースが加速しているとの報道がインフレ加速懸念を後退させた。
【中国本土】上海総合指数 2181.24 -0.09%
30日の上海総合指数は7営業日ぶりに反落。上下にもみ合った後、結局マイナス圏で取引を終えた。景気見通しの改善などを背景とした相場の先高期待が支援材料。ただ、2200ptに迫る水準では利益確定売り圧力も強まった。指数は前日まで6連騰し、約7カ月半ぶりの高値水準を付けているとあって短期的な過熱感が意識されたもよう。足元堅調だった不動産や銀行などの大型株が売られ、相場の足かせとなった。
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