4日の香港市場概況:反発も上値は重い、外部環境の不透明感やHSBC決算待ちで
[14/08/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
4日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前営業日比67.65ポイント高(+0.28%)の24600.08で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同106.31ポイント高(+0.97%)の11088.96、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同44.50ポイント高(+0.95%)の4712.81だった。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移。中国経済の見通し改善や、香港ドル相場の高止まりなどを受けた資金流入観測を背景に相場の先高期待が強まる中、押し目を拾う動きが優勢となった。ただ、中東、ウクライナの地政学リスクやアルゼンチンの信用不安など、外部環境には不透明感がくすぶる。また、本日大引け後には指数ウエート最大のHSBC(00005/HK)が決算を発表することもあり、慎重ムードから上値の重さが目立った。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国神華能源(01088/HK)が1.93%高。今月1日付で発電用石炭価格を引き上げたとの報道が買い手掛かりとなった。このほか、中国工商銀行(01398/HK)など本土系銀行株も高い。1軒目の住宅購入者に基準金利を超えない水準で住宅ローンを提供する場合、貸出金の3%の財政補助を行う方針と報じられた。
半面、HSBCは0.85%下落。本日発表予定の2014年6月中間決算について、市場では、税引き前利益ベースで前年同期比7-15%程度の減益になると予測されている。このほか、先週に上昇が目立った香港系不動産セクターが総じて軟調。新鴻基地産(00016/HK)が0.87%安、信和置業(00083/HK)が0.61%安で引けた。
ハンセン銘柄以外では、セメントセクターが高い。うち安徽コンチセメント(00914/HK)は2.08%値を上げた。中国雲南省で3日、大地震が発生したことを受け、復興需要への思惑が浮上。また、国務院(内閣に相当)が旧市街地の改造計画を一段と推進する方針を示したことも買い手掛かりになっているようだ。
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