米国株式相場 上昇、買収提案の撤回相次ぎ上値重い
[14/08/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
米国株式相場は上昇。ダウ平均は13.87ドル高の16443.34、ナスダックは2.22ポイント高の4355.05で取引を終了した。メディアや通信大手の買収提案の撤回が相次いだことを嫌気して売りが先行。その後は昨日売られたエネルギーや金融に買い戻しの動きが広がり小幅上昇に転じた。但し上値も重く、小幅な値動きに終始した。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが上昇する一方でメディアや食品・生活必需品小売が下落した。
携帯電話キャリアのスプリント(S)は、TモバイルUS(TMUS)の買収を断念したことが報じられ、両社とも下落。メディアのタイムワーナー(TWX)は21世紀フォックス(FOXA)が買収提案を撤回したことで大幅下落となった。ドラッグストアのウォルグリーン(WAG)は、慎重な利益見通しに加え、節税目的での英国への本社移転を検討していないことを明らかにして急落となった。一方でネットメディアのAOL(AOL)は決算で売上高が予想を上回ったことが好感され上昇。アルコール飲料のモルソン・クアーズ(TAP)も好決算を発表して買われた。銀行大手のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、資本計画が連銀に承認され、増配を発表して堅調推移となった。
バンク・オブ・アメリカは、米司法省などと金融危機時の住宅ローン関連証券などの販売に関して、160〜170億ドルの支払いで近く和解に達する模様。
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