概況からBRICsを知ろう〜インド市場は5営業日続伸、モディ首相の発言がポジティブ材料に
[14/08/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 57560.72 +1.05%
18日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前営業日比597.07ポイント高(+1.05%)の57560.72で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは47、値下がり19、変わらず4と買いが優勢。全セクターが上昇し、中でも石油・ガスや資本財に買いが集中した。
前半に下げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。政権交代期待が再び高まっていることが国営大手の支援材料。世論調査会社Datafolhaが発表した最新調査では、10月の大統領選挙の第2ラウンドで、ブラジル社会党(PSB)所属のマリナ・シルバ元環境相の支持率が47%となり、ルセフ大統領の43%を上回るという結果となった。これはPSBエドゥアルド・カンポス氏の事故死の後に発表された最新調査となり、野党側が優勝する確率が急速に高まった。なお、PSBはシルバ氏の立候補を擁立し、同氏の出馬と副大統領候補の氏名を20日の党大会後に発表する予定だ。
【ロシア】MICEX指数 1425.18 +0.52%
18日のロシア市場は7営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前営業日比7.36ポイント高(+0.52%)の1425.18で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは23、値下がり27と売りが優勢となった。
前半は利益確定売りに押される場面もあったが、後半は再び上げ幅を拡大させた。欧米食品の輸入禁止が早期に解除されるとの観測が支援材料。メドベージェフ首相は18日、消費者の利益を守るため、1週間前に発動した欧米食品の輸入禁止を早期に終結させる方針を示した。今回の措置は食料品価格を押し上げるというマイナスの影響が大きいと指摘された。
【インド】SENSEX指数 26390.96 +1.10%
18日のインドSENSEX指数は5営業日続伸。終値ベースで過去最高値を更新した。朝方は弱含みの展開を示したが、その後は上げ幅をじりじりと拡大。モディ首相が独立記念日(15日)の演説で、国益や国の建設に全力を尽くすと発言したことがポジティブな材料となった。また、外国人投資家(FII)の買い越し継続や、追加株式公開(FPO)の規制緩和観測が支援材料。このほか、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがインドの格付けを見直すとの見通しが好感された。
【中国本土】上海総合指数 2239.47 +0.57%
18日の上海総合指数は続伸し、連日で終値の年初来高値を更新。中国政府が先週末、長期投資家の市場参画を促す方針を示したことに加え、香港との株式相互取引の開始をにらみ、資金流入観測が根強かった。ただ、指数の上値は重く、プラス圏でのもみ合いを続けた。短期的な過熱感が意識されたほか、新規の手掛かり材料に乏しいこともあり、上値追いには慎重だった。ウクライナ情勢など外部環境に不透明感が残ることも手控えムードにつながった。
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