概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は3営業日続伸、香港との相互取引をにらんだ資金流入期待が根強い
[14/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 58449.29 +1.54%
19日のブラジル市場は4営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比888.57ポイント高(+1.54%)の58449.29で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは53、値下がり16、変わらず1と買いが優勢。通信を除くすべてのセクターが上昇し、中でも石油・ガスや金融に買いが集中している。
朝方は弱含みの展開を示したが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。ウクライナ不安の後退が引き続き支援材料となったほか、政権交代への期待が高まっていることが国営大手の物色手がかり。最新世論調査では、ブラジル社会党(PSB)所属のマリナ・シルバ元環境相の支持率がルセフ大統領を上回っており、シルバ氏の大統領候補への出馬はほぼ確実だとみられている。
【ロシア】MICEX指数 1437.60 +0.87%
19日のロシア市場は8営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比12.42ポイント高(+0.87%)の1437.60で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは35、値下がり15と買いが優勢となった。
終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を再び拡大させた。ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が8月26日にベラルーシのミンスクで会談する予定が好感され、ウクライナ不安がこれで終結するとの見方が優勢になっている。今回は両首脳のほか、欧州連合(EU)の関係者も参加する計画。また、赤十字の関係者は、ロシアがウクライナ東部に送った人道的な支援物資について、安全検査や内容品の詳細などをチェックしているとも発言した。
【インド】SENSEX指数 26420.67 +0.11%
19日のインドSENSEX指数は6営業日続伸し、終値ベースで再び過去最高値を更新。おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。ウクライナ不安の後退や原油価格の下落が輸入インフレ懸念を緩和させた。また、外国人投資家(FII)の買い越しが継続していることも支援材料。一段の構造改革が継続された場合、国内への外資流入額が14年度に500億米ドル(約5兆1300億円)まで拡大すると予測された。
【中国本土】上海総合指数 2245.33 +0.26%
19日の上海総合指数は3営業日続伸。上下にもみ合ったが、結局プラス圏で取引を終了。3営業日連続で年初来高値を更新した。短期的な過熱感が意識されたが、香港との相互取引をにらんだ資金流入期待が根強かった。また、習近平国家主席が各種改革を断行する方針を示したことも支援材料に。後場には大型株の中国石油化工が買い戻され、指数を押し上げた。石油製品販売事業への外部資本受け入れについて、テンセントや中国人寿保険が出資の候補だと伝わった。
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