29日の中国本土市場概況:反発、不動産規制緩和の動きや堅調な企業業績が支援材料
[14/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
29日の中国本土市場は反発。上海総合指数は前日比21.38ポイント高(+0.97%)の2217.20、深セン成分指数は同98.16ポイント高(+1.27%)の7841.70で取引を終えた。
上海総合指数は総じて堅調に推移し、終値で再び2200台を回復した。前日にこの節目を割り込んだ後とあり、自律反発狙いの買い戻しが先行。また、西安市などが新たに住宅購入制限を廃止したことや、堅調な企業業績が支援材料となった。一方、ウクライナ情勢など外部環境に不透明感が残るほか、週明け9月1日に中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるとあって慎重姿勢が強まる場面もあったが、大引けにかけては上げ幅を広げた。
地元メディアのまとめによると、28日夜時点で計2380社の上場企業が2014年6月中間決算を発表。合計の売上高は前年同期比5.7%増、純利益は同9.4%増となった。4-6月期だけで見ると、純利益は同11.3%増で、増益率は1-3月期に比べて4ポイント加速した。業種別では、通信、メディア、電子といった分野で業績の好調が目立った。
セクター別では、航空・宇宙関連が買い進まれた。軍事関連の国営研究所について、所有制改革を巡る規定が10月にも発表されるとの報道が手掛かりとなった。また、米アップルが9月9日に新製品の発表会を行うと伝わり、アップル関連の電子株が動意付いた。半面、前日に買われた石油や石炭は、利益確定売りで総じて軟調に推移した。
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