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29日の香港市場では主要指数のハンセン指数が横ばいで、前日比1.06ポイント高（+0.004％）の24742.06で取引を終えた。H株指数（本土企業株で構成）は同31.99ポイント高（+0.29％）の10963.59、レッドチップ指数（中資企業株で構成）は同30.81ポイント高（+0.64％）の4813.11だった。

ハンセン指数は総じて軟調に推移していたものの、大引けにかけて切り返した。朝方はウクライナ情勢への警戒感や前日の欧米株安が弱気材料に。また、週明けには中国で8月の製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される予定で、その内容を見極めたいとの思惑も強まった。ただ、この日の中国本土株が堅調な推移となったことが下支えとなったほか、ハンセン指数は前日に約2週間ぶりの安値で引けた後とあり、徐々に買い戻しが膨らんだ。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国海洋石油（00883/HK）が2.91％上昇。前日発表の決算は減益となったものの、減益幅は市場予想よりも小幅なものにとどまった。また、中国聯通（00762/HK）が3.60％高で終了。第4世代（4G）携帯電話のネットワーク試験について、実施地域の拡大が伝わったほか、米テスラ・モーターズとの提携報道も買い材料視された。

半面、さえない決算を受けて昆侖能源（00135/HK）が0.93％下落。また、カジノセクターも安く、サンズ・チャイナ（01928/HK）が1.66％安、銀河娯楽（00027/HK）が0.51％安で引けた。このほか、恒隆地産（00101/HK）など香港系不動産セクターも総じて軟調だった。

ハンセン銘柄以外では、中海油田服務（02883/HK）が5.03％高と大きく続伸。好決算を手掛かりとした買いが継続した。半面、石薬集団（01093/HK）が5.68％値を落とした。同社は29日、大株主による一部株式の売り出しを発表。売出価格は6.3HKドルと現在株価を下回る水準に設定されており、これにサヤ寄せする格好となった。



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