3日の香港市場概況:大幅上昇、ハンセン指数は節目の25000ポイントを突破
[14/09/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
3日の香港市場は大幅上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比568.93ポイント高(+2.30%)の25317.95ポイントと急反発し、本土企業株で構成されるH株指数が346.38ポイント高(+3.16%)の11312.54ポイントと続伸した。ハンセン指数は節目の25000ポイントを回復し、約6年4カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は2日の705億6100万香港ドルから1004億7900万香港ドルに拡大。今年7月30日以来、約1カ月ぶりに大台の1000億を超えた。
内外環境の改善で買われる展開。昨夜に発表された8月の米ISM製造業景況感指数が事前予想を上回ったことで、米景気の回復傾向が改めて意識された。中国経済への波及効果が期待されている。堅調な本土指標も追い風。取引時間中に公表された官民の8月非製造業PMIは、そろって前月から上昇した。なかでもマークイットによるHSBC中国サービス業PMIは、約1年5カ月ぶりの高水準を回復している。指数は中盤から上げ幅を拡大した。
ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額上位の銘柄が高い。中国の銀行最大手である中国工商銀行(1398/HK)が4.6%、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が3.8%、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が3.0%ずつ値を上げた。工商銀行については、4大国有銀行の新規融資が8月最終週に急増したもようと報じられたことなどが手がかりになった。中国移動に関しては、北京支社の北京移動公司が米アップルの最新スマートフォン「iPhone6」の予約受付を開始したことが材料視されている。同社株は約6年4カ月ぶりの高値を更新した。
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