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12日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.32ポイント安（-0.27％）の24595.32ポイントと6営業日、本土企業株で構成されるH株指数が18.22ポイント安（-0.17％）の11014.69ポイントと3営業日ずつ続落した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの安値を更新している。売買代金は611億6900万香港ドル（11日は708億9800万香港ドル)に縮小した。

もみ合いのなか下げる展開。直近の下落が急ピッチだったため、値ごろ感に着目した買いで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、結局、小安く引けた。指標低下を背景に、中国景気の鈍化懸念がくすぶっている。取引時間中に公表された8月の中国金融統計も重し。新規貸出額は予想をやや上回ったたものの、マネーサプライ （通貨供給量）は下振れた。銀行貸出以外の資金調達手段を幅広く含む「社会融資総量」も、前年同月比で減少し、事前予想を下回っている。また、小売売上高や鉱工業生産など8月の本土経済指標が13日に集中して公表されることも買い手控え要因。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITIC：267/HK)が4.1％安、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が2.7％安と下げが目立つ。中国中信に関しては、香港の証券監督当局が11日、同社と栄智健・前主席ら5人の元役員を起訴したことが嫌気されている。「虚偽的または誤誘導性のある開示」の疑いがかけられた。百麗国際については、既存店売上の低迷を売り材料視している。

石油や石炭のエネルギー株もさえない。中国海洋石油(CNOOC：883/HK)が2.3％安、中国石油天然気(857/HK)が1.3％安、中国中煤能源(1898/HK)が1.3％安と値を下げた。



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