18日の中国本土市場概況:上昇、根強い政策期待が支えに
[14/09/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
18日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比8.03ポイント高(+0.35%)の2315.93ポイントと反発した。上海A株指数は8.43ポイント高(+0.35%)の2424.44ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.57ポイント高(+0.22%)の261.89ポイント、深センB株指数が3.72ポイント高(+0.38%)の970.99ポイントで引けた。
もみ合いのなか上昇する流れに。新規株式公開(IPO)による需給悪化などが懸念され売られる場面がみられたものの、根強い政策期待が相場を支えた。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスを好感。人民銀は18日、定例の公開市場操作(原則として火曜と木曜)でレポ取引を実施し、市中から100億人民元を吸収したが、期日到来分との差し引きでは80億人民元の供給超となった。超過するのは2週ぶりとなる。
現地メディアが18日、金融政策委員のコメントを引用し「人民銀が利下げについて判断をする時期ではない」との見解を伝えるなど、金融政策の先行き不安がくすぶっていたが、いったん懸念は薄らいだ。
業種別では、中堅銀行株が高い。中信銀行(601998/SH)が4.6%上昇した。ガスや水道の公益株、医薬関連株、消費関連株などの上昇も目立っている。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)の開始を10月に控えるなか、恩恵があるとみられる証券株もしっかり。
半面、不動産株はさえない。大手の金地集団(600383/SH)が2.8%安で引けた。統計局の最新データで、不動産価格の下落基調が確認されたことが嫌気されている。
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