22日の中国本土市場概況:下落、需給関係の悪化に対する警戒感が広がる
[14/09/22]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
22日の中国本土市場は下落。主要指標の上海総合指数は、前日比39.59ポイント安(-1.70%)の2289.87ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数は41.48ポイント安(-1.70%)の2397.16ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.55ポイント安(-1.35%)の258.76ポイント、深センB株指数が11.64ポイント(1.20%)安の958.84ポイントで引けた。
需給悪化を警戒。10月1日から始まる国慶節の大型連休前に、14社が上場を予定しているため(うち、12社が今週新株を発行の予定)。緩和期待も後退。中国財政部の楼継偉部長が21日、オーストラリアで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の際、「一つの経済指標の変動によって政策を大幅修正することはない」との認識を示した。
今月に入って発表された中国経済統計が総じて弱含むなか、市場では金利や預金準備率の全面的な引き下げなどの景気対策が強化されるとの観測が広がっていた。
時価総額上位の銘柄が下げを主導する。生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(601628/SH)が2.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(600028/SH)と中国の銀行最大手である中国工商銀行(601398/SH)がそろって2.0%安で引けた。このほか、不動産株、非鉄株、航空・防衛の軍事関連株などの下げも目立っている。
<KO>