30日の香港市場概況:下落、抗議デモ継続を嫌気
[14/09/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
30日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比296.23ポイント安(-1.28%)の22932.98ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が128.63ポイント安(-1.23%)の10310.40ポイントと揃って4日続落した。ハンセンは約3カ月ぶりに、節目の23000ポイントを割り込んでいる。売買代金は847億2500万香港ドル(29日は889億4400万香港ドル)。
悪材料が重なり投資マインドが冷え込んだ。デモ隊数万人による幹線道路の占拠が続くなか、域内の地政学リスクが高まった。民主派候補を事実上排除する方針を示した中国政府に対し、これを撤回するよう要求する抗議行動は30日になっても勢いが衰えていない。また、中国の指標低下も重しとなっている。取引時間中に公表された9月HSBC中国製造業PMI(確定値)は、速報値の50.5から50.2に下方修正された。
ハンセン指数の構成銘柄では、民主派デモの影響を受けやすい業種がさえない。個別では、香港不動産の恒基兆業地産(12/HK)が1.9%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.8%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)は2.7%安、金沙中国(1928/HK)は2.4%安と値を下げた。
金融や不動産、発電などの本土主力株も売られる。交通銀行(3328/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%、華潤置地(1109/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.6%。
<KO>