概況からBRICsを知ろう〜上海総合指数は上昇、年初来高値を連日で更新し約1年8カ月ぶりの高水準
[14/10/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 57058.48 -0.66%
8日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比377.85ポイント安(-0.66%)の57058.48で取引を終えた。寄り直後58190.86まで急上昇してから、一時56198.62まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは24、値下がりは43、変わらず2であった。
取引開始前に発表されていたブラジルの消費者物価指数が、予想を上回る上昇となったことから、大統領選の決選投票で現職ルセフ氏に不利(または、ネベス候補に有利)との思惑から、強い買い先行となったもよう。しかし、その後は、DatafolaとIBOPEによる決選投票に関する支持率調査が明日にも発表されることで、売りが優勢になった。
【ロシア】MICEX指数 1379.76 -1.69%
8日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比23.72ポイント安(-1.69%)の1379.76で取引を終了した。寄りの1403.56が高値で、安値引けとなった。指数構成銘柄での値上がりは2、値下がりは45、変わらず3であった。MICEX指数はこの日、1400の大台を割り込んで取引を終了した。
この日も、世界経済見通しの下方修正による原油需要の先行き後退懸念から、北海ブレント価格の下落が続いたこと(一時90.57ドル)。ロシアの通貨ルーブルが対米ドルで40.1484レベルまで下落したことが嫌気され、ロシア株の売りが強まった。また、欧米株安の展開も相場の下押し圧力となった。
【インド市場】26246.79 -0.10%
8日のインドSENSEX指数は3営業日続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比0.10%(25.18ポイント)安の26246.79、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.12%(9.70ポイント)安の7842.70で取引を終えた。前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。世界経済の先行き不安が高まっていることが圧迫材料。国際通貨基金(IMF)は世界成長率予想を下方修正したほか、8月のドイツ鉱工業生産指数は市場予想を下振れた。
【中国本土】上海総合指数 2382.79 +0.80%
8日の上海総合指数は上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.92ポイント(0.80%)高の2382.79ポイントと7日続伸した。年初来高値を連日で更新し、約1年8カ月ぶりの高水準に達している。もみ合いのなか買われる流れ。上海総合指数は約1年7カ月ぶりの高値水準にあるため、利食い売りに押される場面がみられたものの、本土休場中の好材料が相場を支えた。中国人民銀行(中央銀行)と銀行業監督管理委員会が9月30日に住宅ローンの貸出規制を緩和したこと、人民銀行が金融政策委員会第3四半期例会報告を5日発表し、「穏健な金融政策の実施を続け、さまざまな金融政策手段を機動的に運用し、適度に流動性を保持する」との方針を示したことなどが好感されている。
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