概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は大幅続落、8月経済活動指数が前月比+0.27%にとどまる
[14/10/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 54298.33 -3.27%
16日のブラジル株式市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1836.94ポイント安(-3.27%)の54298.33で取引を終えた。高値56123.85で寄り付いた後、一気に安値54132.08まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは6、値下がりは63、変わらず1であった。
15日(水)取引終了後の現地夜に公表されたDatafola及びIBOPEによるブラジル大統領選・決選投票に関する支持率調査で、ともにネベス候補が45%、ルセフ大統領は43%となり(許容誤差は2%)、統計的に互角の結果が示された。また、16日発表のブラジルの8月経済活動指数(GDPの先行指標)が、前月比+0.27%にとどまったことが(予想は+0.3%、7月が+1.52%)、売り材料になった。
【ロシア】MICEX指数 1360.33 -1.22%
16日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比16.76ポイント安(-1.22%)の1360.33で取引を終了した。1393.37を高値に、一時1354.70まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは11、値下がりは39であった。
原油安によるロシアの財政、経済への先行き懸念が継続(北海ブレント原油先物11月限は、一時82.93ドルまで下落)。また、天然ガス大手のガスプロム(GAZP)が2014年無配の可能性を示唆し、売りが優勢になったもよう。
【インド】SENSEX指数 26349.33 -0.13%
16日のインドSENSEX指数は続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比1.33%(349.99ポイント)安の25999.34、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同1.47%(115.80ポイント)安の7748.20で取引を終えた。狭いレンジでもみ合った後は終盤に下げ幅を急速に拡大させた。米景気の先行き不安や前日の米株式市場の大幅下落が警戒された。国内では、外国人投資家(FII)の売り継続が気がかり。FIIは14日までに8営業日連続で売り越した。
【中国本土】上海総合指数 2356.50 -0.72%
17日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.17ポイント(0.72%)安の2356.50ポイントと反落した。海外不安が相場を押さえる展開。取引時間中に9月の金融統計が発表され、融資が予想以上に伸びていたことを材料に買いが強まったものの、欧米景気の先行き懸念がくすぶるなかで中盤から売りが優勢になった。エボラ出血熱が世界各地で流行していることや、中国国内でデング熱の広がりがみられることも投資家のセンチメントを冷やしている。
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