17日の香港市場概況:上昇、カジノ関連がしっかり
[14/10/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
17日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比122.27ポイント高(+0.53%)の23023.21ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が48.47ポイント高(+0.48%)の10234.02ポイントと反発した。売買代金は726億2000万香港ドル(16日は685億9700万香港ドル)。
もみ合いのなかで上昇する流れ。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、解禁日を巡る憶測で指数は上値の重い値動きだったが、引けにかけて買いの勢いが強まった。中国証券監督管理委員会(証監会)が午後に定例記者会見を開く予定のため、その席で解禁日が発表されるとの見方が改めて優勢になっている(取引終了後の記者会見では、解禁スケジュールの発表はなかった)。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ関連株が高い。金沙中国(1928/HK)が4.6%、銀河娯楽集団(27/HK)が4.4%ずつ値を上げた。金沙中国の第3四半期業績(米国会計基準)が増益基調を保ったことが、業界全体のポジティブ材料になっている。昨夜の原油相場急伸を手がかりに、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)も3.8%高と4日ぶりに反発した。
本土系の発電や金融株もしっかり。華能国際電力(902/HK)が3.4%高、華電国際電力(1071/HK)が2.6%高、交通銀行(3328/HK)が1.3%高、中国平安保険(2318/HK)が1.2%高で引けた。
一方、空運株はさえない。中国国際航空(753/HK)が5.8%安、中国南方航空(1055/HK)が2.7%安、国泰航空(293/HK)が1.3%安と売られた。エボラ出血熱が世界各地で流行していることや、中国国内でデング熱の広がりがみられたことを不安視。空運需要の縮小が警戒された。
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