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21日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.32ポイント高（+0.08％）の23088.58ポイントと小幅ながら3日続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は19.54ポイント安（-0.19％）の10275.98ポイントと3日ぶりに小反落した。売買代金は525億1300万香港ドルと薄商いが続いている（20日は530億900万香港ドル)。

方向感を欠く展開。取引時間中に公表された中国の第3四半期GDP成長率の結果を巡り、株価は一進一退した。GDPは7.3％増と市場予想（7.2％増）をやや上回ったものの、約6年ぶりの低水準にとどまったため、中国景気の先行き不安で一時は売りが強まった。同時に公表された9月の経済指標もまちまちの内容。鉱工業生産額は前年同月比で8.0％増加（市場予想は7.5％増）、小売売上高は同11.6％増加（市場予想は11.7％増）という結果だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港拠点の銘柄群がしっかり。不動産業の信和置業(83/HK)が2.3％高、太古(A)(19/HK)が1.1％高で引けた。民主派デモが収束するとの期待が高まっている。香港政府と学生団体は21日夜、初の直接対話を開く予定。米景気の回復基調が続く中、香港大手商社の利豊(494/HK）も1.2％上昇している。

エコ発電の関連銘柄も物色された。太陽光発電用ポリシリコンの保利協シン能源HD(3800/HK)が4.6％、ビル一体型ソーラー発電装置（BIPV）施工大手の中国興業太陽能技術HD(750/HK)が2.1％、風力発電で中国最大手の龍源電力集団(916/HK)が1.3％ずつ上昇した。開催中の共産党第18期中央委員会第4回全体会議（四中全会）で、環境保護がテーマの1つに挙げられると伝えられたことが手がかりとなった。

一方、1〜9月期決算の発表がスタートするなか、さえない業績を明らかにした個別株はさえない。減益となった銘柄では、重電グループ大手の上海電気集団(2727/HK)が12.5％安、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が1.8％安と下げが目立った。



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