24日の香港市場概況:下落、NYのエボラ熱感染への懸念などで弱含み
[14/10/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比30.98ポイント安(-0.13%)の23302.20ポイントと小幅続落し、本土企業株で構成されるH株指数が47.22ポイント安(-0.45%)の10391.64ポイントと反落した。売買代金は501億6600万香港ドルと低水準が続いている(23日は505億6500万香港ドル)。
もみ合いのなか下げる流れ。指数は安寄り後に強含む場面がみられたものの、中盤から売りが再び優勢になった。寄り付き前に、「NY市内でエボラ出血熱感染の疑いで検査を受けていた患者は陽性だった」と米メディアが報じたことや、香港民主派デモに収束の兆しがみえないことなどを嫌気している。また、主要企業の四半期決算発表が佳境に入るなか、業績動向を見極めたいとするスタンスも積極的な売買を控えさせた。
ハンセン指数の構成銘柄柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)と紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)がそろって1.7%安、マカオ・カジノ運営会社の銀河娯楽集団(27/HK)が1.6%安と下げが目立った。不動産株については、本日公表された主要70都市の住宅動向で、下落基調が鮮明化したことが売り材料視されている。カジノ株に関しては、マカオの譚伯源(フランシス・タム)経済財政庁長官が23日、今年10月の域内カジノ収入が引き続き減少するとの弱気見通しを示したことが警戒された。
半面、薬品株は物色された。エボラ出血熱の感染が先進国にも広がるなか、人民解放軍系の研究所と治療薬を共同開発している四環医薬HD集団(460/HK)が2.0%の逆行高。このほか、中医薬の広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.5%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が1.4%高と上昇している。
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