27日の香港市場概況:下落、相互乗り入れ開始日は未定との発表を嫌気
[14/10/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
27日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比158.97ポイント安(-0.68%)の23143.23ポイントと3営業日、本土企業株で構成されるH株指数が80.06ポイント安(-0.77%)の10311.58ポイントと2営業日ずつ続落した。売買代金は567億4600万香港ドル(24日は501億6600万香港ドル)。
香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が26日、上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、開始日は未確定とする声明を発表したことが重し。当初は本日(10月27日)にも開始されるとみられていたため、投資家の失望売りを誘った。香港交易所は4.7%安と急落している。また、本土系の証券2社も下落。海通証券(6837/HK)が3.0%安、中信証券(6030/HK)が2.7%安で引けた。
マカオのカジノ関連株も安い。銀河娯楽集団(27/HK)が3.1%、金沙中国(1928/HK)が2.4%ずつ下落した。マカオの譚伯源(フランシス・タム)経済財政庁長官が23日、「今年10月の域内カジノ収入は、引き続き減少するだろう」と悲観したことが引き続きネガティブ材料となっている。
企業の1〜9月期決算発表が佳境に入るなか、業績が停滞した銘柄群にも売りが広がった。不動産デベロッパー大手の万科企業(2202/HK)は3.3%安と急反落。1〜9月期業績の増益率低下などが嫌気された。
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