26日の香港市場概況:上昇、中国の金融緩和策が支援材料に
[14/11/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
26日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比268.07ポイント高(+1.12%)の24111.98ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が268.44ポイント高(+2.49%)の11051.35ポイントと反発した。売買代金は876億200万香港ドル(25日は890億3700万香港ドル)。ハンセンは今月14日以来、8営業日ぶりに節目の24000ポイントを回復した。
もみ合いのなか上昇する流れ。利食い売り圧力は残っているものの、中国の追加金融緩和に対する期待などが支えとなった。中国人民銀行(中央銀行)・金融政策委員会の陳雨露・委員が25日、「第4四半期の経済指標を見極めたうえで、追加の利下げと緩和策を検討する」と発言したことも支援材料となっている。また、本土株高も追い風。主要指数の上海総合指数が連日で年初来高値を更新し、約3年3カ月ぶりの高値を切り上げるなか、香港の各指数は引けにかけて上げ幅を広げた。
業種別では、本土系保険株の上げが目立つ。新華人寿保険(1336/HK)が8.5%高、中国人民保険集団(1339/HK)が8.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が7.2%高、中国太平洋保険(2601/HK)が6.2%高で引けている。「本土株高で運用収益が改善する」との期待が膨らんだ。
インフラ関連株も物色された。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が2.7%高、同業の中国鉄建(1186/HK)が2.4%高、建機の中国龍工HD(3339/HK)が3.3%高と値を上げた。国家発展改革委員会が25日、新規に鉄道4路線(総投資額662億人民元)の建設プロジェクトを認可したこと、インド鉄道省の報道官が25日、首都ニューデリーと南部チェンナイを結ぶ高速鉄道の建設計画について、中国がフィージビリティスタディ(事業化調査)を行うと発表したことなどが好感された。
【亜州IR】
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