2日の中国本土市場概況:上海総合指数は大幅高、追加景気対策への期待感が先行
[14/12/02]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
2日の中国本土マーケットは大幅上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比83.39ポイント高(+3.11%)の2763.54ポイントと急反騰した。年初来高値を2日ぶりに更新し、約3年4カ月ぶりの高水準を切り上げている。上海A株指数は87.56ポイント高(+3.12%)の2894.50ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.15ポイント高(+1.15%)の277.71ポイント、深センB株指数が7.26ポイント高(+0.74%)の992.92ポイントで引けた。
もみ合いのなか上昇する流れ。高値警戒感を意識して売られる場面がみられたものの、下値は固く、次第に買いが優勢になった。前日公表の11月中国製造業PMIが下振れるなか、当局が追加の景気テコ入れ策を打ち出すとの思惑が支えになっている。指数は中盤から一段高となった。
幅広い銘柄が物色され、上海総合指数の構成銘柄8割超が上昇した。なかでも金融株の上げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が8.2%高、中信証券(600030/SH)が7.3%高、交通銀行(601328/SH)がストップ高で引けた。保険株と証券株に関しては、このところの相場活況でメリットがあるとみられている。銀行株については、「預金保険制度」の創設を受けて、金融リスクの低減につながるとの期待感が引き続き手がかりになった。
このほか、不動産株やゼネコン株、自動車株なども高い。水質汚染の防止に向けた10カ条の政策(通称「水十条」)が今月中に公布されると伝わるなか、水処理関連の銘柄が軒並み急伸した。原油相場の反発を材料に、エネルギー関連の銘柄にも買戻しが入っている。
<KO>