18日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅下落、利食い売り優勢に
[14/12/18]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
18日の中国本土マーケットは下落。主要指標の上海総合指数は、前日比3.50ポイント安(-0.11%)の3057.52ポイントと小幅ながら5日ぶりに反落した。上海A株指数は3.79ポイント安(-0.12%)の3203.11ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が2.71ポイント高(+0.94%)の290.56ポイント、深センB株指数が2.66ポイント安(-0.26%)の1014.50ポイントで引けた。
前日の終値を挟み一進一退の動き。中国人民銀行(中央銀行)が臨時オペ(短期流動性オペ=SLO)を通じ、一部銀行に資金供給を行ったもようと伝えられたことなどは支えになったが、上海総合指数は前日まで連日で年初来高値を更新し、約4年1カ月ぶりの高水準に達していたため、利食い売り圧力が強まった。
銀行株や証券株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.7%安、中信証券(600030/SH)が3.1%安で引ける。中信証券などの証券株は、足元の市場活況を材料に、前日まで連日で急伸していた。このほか、不動産株や自動車株、消費関連株などもさえない。
半面、ゼネコン関連や電力設備関連の銘柄は高い。鉄道建設の中国鉄建(601186/SH)やインフラ建設の中鉄二局(600528/SH)、電設備メーカーの東方電気(600875/SH)などが値幅制限いっぱいまで買われた。送電ネットワーク管理・運営で国内最大手の中国国家電網公司は、新疆ウイグル自治区で大規模な送電網整備プロジェクトに乗り出すと報じられたことが手がかり。報道によれば、策定中の第13次5カ年計画(2016〜20年)では、投資額を1900億人民元(約3兆6300億円)に設定する。
<KO>