15日の中国本土市場概況:上海総合指数は大幅高、政策期待が支援材料に
[15/01/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
15日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比114.02ポイント高(+3.54%)の3336.45ポイントと大幅反発した。上海A株指数は119.80ポイント高(+3.55%)の3496.35ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.45ポイント高(+0.85%)の292.58ポイント、深センB株指数が4.38ポイント高(+0.41%)の1071.93ポイントで引けた。
需給悪化への警戒感から前場は上値の重さも目立ったが、利食い売りをこなした後はほぼ一本調子で上げ幅を拡大。上海総合指数は終値で今月7日以来、約1週間ぶりの高値を付け、節目の3300ポイントを回復した。上げ幅は今月5日(3.58%)以来の大きさを記録している。
政策期待が追い風。李克強・首相は14日の国務院(内閣に相当)常務会議で、新興産業ベンチャー企業の育成に向けて、400億人民元(約7600億円)規模の産業基金を創設する方針を明らかにした。また、原油相場の下げ止まりを手掛かりに大型石油株が買われる流れとなり、指数全体の上げを主導した。中国石油天然気(601857/SH)が8.7%高、中国石油化工(600028/CH)が4.9%高で引けている。
銀行や保険、鉄道関連なども物色された。銀行株をめぐっては、緩和的な金融政策への思惑が買い手掛かり。中国人民銀行(中央銀行)がこの日発表した12月の金融統計では、社会融資総額が1兆6900億人民元に達し、市場予想(1兆2000億人民元)を上回った。保険株については、養老年金制度の改革案発表が材料視されている。中国人寿保険(601628/SH)や新華人寿保険(601336/SH)がストップ高水準まで買い進まれた。
【亜州IR】
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