16日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、米国株安を嫌気
[15/01/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
16日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比247.39ポイント安(-1.02%)の24103.52ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が113.78ポイント安(-0.93%)の12076.74ポイントと、いずれも反落した。売買代金は949億2200万香港ドル(15日は931億700万香港ドル)。
前日の米国株安が嫌気された。また、スイス中銀がスイスフランの上限目標(対ユーロレート)を撤廃すると発表したことで、金融市場の混乱が警戒されている。ハンセン指数は前日に約4カ月ぶりの高値水準を回復した後とあり、利食い売り圧力も強まった。ただ、下値では下げ渋る場面も目立つ。中国の金融緩和や産業政策への期待感が下支えとなっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、カジノ株の下げがきつい。銀河娯楽集団(27/HK)が4.5%安、金沙中国(1928/HK)が3.0%安で引けた。マカオのカジノ中堅である大衛集団が向こう数カ月以内に、VIP向けカジノを一部閉鎖するとの観測が嫌気された。このほか、本土系不動産の中国海外発展(688/HK)が2.8%値下がり。深セン子会社に対し、地元当局が一部住宅物件の販売停止を命じたと伝わっている。
一方、原子力発電の関連銘柄は逆行高。上海電気集団(2727/HK)が4.4%高、東方電気(1072/HK)が1.7%高、ハルビン動力設備(1133/HK)が0.7%高で取引を終えた。政策支援への期待が広がる。習近平・国家主席は15日、原子力産業の発展を支援し、競争力を高める必要があると指示。李克強・首相も同日、原発設備業界の「走出去(海外進出)」を後押しする方針を表明している。
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