19日の中国本土市場概況:大幅安、証券大手の信用取引に関する規律違反などを嫌気
[15/01/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
19日の中国本土マーケットは大幅に下落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比260.14ポイント安(-7.70%)の3116.35ポイントと3日ぶり反落した。上海A株指数は273.08ポイント安(-7.72%)の3265.34ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が11.46ポイント安(-3.91%)の281.83ポイント、深センB株指数が37.91ポイント安(-3.53%)の1035.44ポイントで引けた。
株式マーケットの混乱が警戒された。中国の証券大手、中信証券(600030/SH)や海通証券(600837/SH)などに信用取引業務の規律違反が発見され、信用取引口座の新規開設停止処分が下されたことが売り材料視された。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が16日、企業間貸借に銀行を介在させる「委託貸付」業務の規制強化に向けた規定案を発表したことも重し。同「委託貸付」は、証券会社の信用貸付に代わる手段となっていたため、不動産や株などのリスク資産に資金が流入しやすいと指摘されていた。
また、指数は先週末、約5年5カ月ぶりの高値水準を回復していたため、利食い売りも出やすかった。上海総合は引けにかけて一段安となった。
金融株が下げを主導し、ほぼ全面安の展開。前述の証券2社が値幅制限いっぱいまで売られたほか、中国銀行(601988/SH)や中国人寿保険(601628/SH)などもストップ安で引けた。このほか、エネルギー関連株や不動産株、鉄道関連株などにもストップ安する銘柄が相次いでいる。
【亜州IR】
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