概況からBRICsを知ろう〜インドSENSEX指数は3営業日続伸、欧米株高の流れを受けて買いが先行
[15/01/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 47758.01 -2.57%
19日のブラジル市場は3営業日ぶりに大幅反落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比1258.51ポイント安(-2.57%)の47758.01で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは2、値下がり64、変わらず2と売りが優勢となった。全業種が下落し、中でも公益や石油・ガスに売りが集中した。
小幅安で寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に下げ幅を急速に拡大させた。成長見通しの下方修正を受け、小売大手BRモルス(BRML3)やナショナル製鉄(CSNA3)などに売りが集中。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新の週間調査では、2015年の成長見通しが前回の0.40%から0.38%に下方修正された。同15年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)予想は前回の6.60%から6.67%に引き上げられた。なお、ブラジル中央銀行は15年のインフレ目標の中間値を4.5%(許容変動範囲はプラス・マイナス2%)に設定した。
【ロシア】MICEX指数 1576.40 -0.94%
19日のロシア市場は5営業日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前営業日比15.03ポイント安(-0.94%)の1576.40で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり21、値下がり27、変わらず2と売りが優勢となった。
中盤は上値を追う展開を示したが、その後は利益確定売りに押された。成長見通しが大幅に下方修正されたことが売り材料。欧州復興開発銀行(EBRD)は最新リポートで、2015年のロシアの成長率見通しを昨年9月に予想したプラス0.2%からマイナス5%に下方修正した。原油価格の急落が同国経済に大きな打撃を与えると指摘。また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスなどがロシアを格下げしたことにも言及した。
【インド】S&PムンバイSENSEX指数 28262.01 (+0.50%)
19日のインドSENSEX指数は3営業日続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前営業日比140.12ポイント高(+0.50%)の28262.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同36.90ポイント高(+0.43%)の8550.70で取引を終えた。
中盤に上げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。前営業日の欧米株高の流れを受けて両市場とも買いが先行。また、下落が続いていたWTI原油先物が大幅に反発したことなども資源関連の買い材料となった。国内では、インド準備銀行(中央銀行、RBI) の利下げに伴い、市中銀行が相次いで貸出金利を引き下げていることが引き続き支援材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3116.35 -7.70%
19日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比260.14ポイント安(-7.70%)の3116.35ポイントと3日ぶり反落した。
株式マーケットの混乱が警戒される。中国の証券大手、中信証券(600030/SH)や海通証券(600837/SH)などに信用取引業務の規律違反が発見され、信用取引口座の新規開設停止処分が下されたことが売り材料視された。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が16日、企業間貸借に銀行を介在させる「委託貸付」業務の規制強化に向けた規定案を発表したことも重し。同「委託貸付」は、証券会社の信用貸付に代わる手段となっていたため、不動産や株などのリスク資産に資金が流入しやすいと指摘されていた。また、指数は先週末、約5年5カ月ぶりの高値水準を回復していたため、利食い売りも出やすい。上海総合は引けにかけて一段安となった。
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19日のブラジル市場は3営業日ぶりに大幅反落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比1258.51ポイント安(-2.57%)の47758.01で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは2、値下がり64、変わらず2と売りが優勢となった。全業種が下落し、中でも公益や石油・ガスに売りが集中した。
小幅安で寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に下げ幅を急速に拡大させた。成長見通しの下方修正を受け、小売大手BRモルス(BRML3)やナショナル製鉄(CSNA3)などに売りが集中。ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した最新の週間調査では、2015年の成長見通しが前回の0.40%から0.38%に下方修正された。同15年末時点の拡大消費者物価指数(IPCA)予想は前回の6.60%から6.67%に引き上げられた。なお、ブラジル中央銀行は15年のインフレ目標の中間値を4.5%(許容変動範囲はプラス・マイナス2%)に設定した。
【ロシア】MICEX指数 1576.40 -0.94%
19日のロシア市場は5営業日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前営業日比15.03ポイント安(-0.94%)の1576.40で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり21、値下がり27、変わらず2と売りが優勢となった。
中盤は上値を追う展開を示したが、その後は利益確定売りに押された。成長見通しが大幅に下方修正されたことが売り材料。欧州復興開発銀行(EBRD)は最新リポートで、2015年のロシアの成長率見通しを昨年9月に予想したプラス0.2%からマイナス5%に下方修正した。原油価格の急落が同国経済に大きな打撃を与えると指摘。また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスなどがロシアを格下げしたことにも言及した。
【インド】S&PムンバイSENSEX指数 28262.01 (+0.50%)
19日のインドSENSEX指数は3営業日続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前営業日比140.12ポイント高(+0.50%)の28262.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同36.90ポイント高(+0.43%)の8550.70で取引を終えた。
中盤に上げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。前営業日の欧米株高の流れを受けて両市場とも買いが先行。また、下落が続いていたWTI原油先物が大幅に反発したことなども資源関連の買い材料となった。国内では、インド準備銀行(中央銀行、RBI) の利下げに伴い、市中銀行が相次いで貸出金利を引き下げていることが引き続き支援材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3116.35 -7.70%
19日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比260.14ポイント安(-7.70%)の3116.35ポイントと3日ぶり反落した。
株式マーケットの混乱が警戒される。中国の証券大手、中信証券(600030/SH)や海通証券(600837/SH)などに信用取引業務の規律違反が発見され、信用取引口座の新規開設停止処分が下されたことが売り材料視された。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が16日、企業間貸借に銀行を介在させる「委託貸付」業務の規制強化に向けた規定案を発表したことも重し。同「委託貸付」は、証券会社の信用貸付に代わる手段となっていたため、不動産や株などのリスク資産に資金が流入しやすいと指摘されていた。また、指数は先週末、約5年5カ月ぶりの高値水準を回復していたため、利食い売りも出やすい。上海総合は引けにかけて一段安となった。
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