21日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、本土株の上昇や欧米株高などを意識
[15/01/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
21日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比401.42ポイント高(+1.68%)の24352.58ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が279.54ポイント高(+2.38%)の12021.32ポイントと、揃って大幅に続伸。売買代金は1042億9200万香港ドルに拡大している(20日は884億9400万香港ドル)。
内外株高が追い風。22日の理事会で、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和の実施に踏み切るとの観測が流れるなか、昨夜の欧米株が上昇した流れを継いだ。また、一昨日に7.7%安と急落した本土株が大幅続伸したことも、投資家のセンチメントを上向かせている。前日公表の中国GDP成長率上振れなどが引き続き買い材料視され、香港の各指数は徐々に上げ幅を広げた。
ハンセン指数の構成銘柄では、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が6.0%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.4%高、通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)が4.0%高と上げが目立った。中国移動株に関しては、同社が20日、昨年12月の営業実績を発表し、4Gの携帯通信・加入純増数が前月(1678万件)比12.2%増の1883万件に拡大したと報告したことも支援材料になっている。5カ月連続で単月ベースの過去最高を更新した。時価総額上位の本土系金融株もしっかり。
自動車セクターも軒並み上昇。吉利汽車HD(175/HK)が5.9%高、長城汽車(2333/HK)が4.8%高、広州汽車集団(2238/HK)が3.2%高、東風汽車集団(489/HK)が2.5%高と買い進まれている。吉利汽車株については、クレディ・スイス(CS)が最新リポートで、民間自動車メーカーの同社に対する投資判断を「アンダーパフォーム」→「アウトパフォーム」に2段階引き上げたことも刺激に。
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