23日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、外部環境の好転などで買い先行
[15/01/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
23日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比327.82ポイント高(+1.34%)の24850.45ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が212.79ポイント高(+1.77%)の12260.06ポイントと、揃って4日続伸した。ハンセンは約4カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1060億6300万香港ドル(22日は994億5600万香港ドル)。
内外の好材料で投資マインドが上向いた。欧州中央銀行(ECB)が昨夜、予想よりも規模の大きい量的緩和(QE)に踏み切ったことが手がかりになった。HSBCと英調査会社マークイットが取引時間中に1月のHSBC中国製造業PMI(速報値)を公表し、予想(49.5)と14年12月確定値(49.6)を上回る49.8で着地したと明らかにしたことも支え。小幅ながら3カ月ぶりに前月比で上昇したことが投資家の買い安心感を誘った。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系コングロマリットの華潤創業(291/HK)が6.7%高、香港航空大手の国泰航空(293/HK)が5.9%高、香港不動産デベロッパー大手の信和置業(83/HK)が3.7%高と上げが目立った。本土系の金融株や不動産株も値を上げている。
原子力発電の関連銘柄も物色される。発電設備の上海電気集団(2727/HK)が6.1%高、東方電気(東方エレクトリック:1072/HK)が4.3%高、ハルビン動力設備(1133/HK)が2.5%高、ウラン輸入などを手がける中広核鉱業(1164/HK)が4.4%高と買い進まれた。中国の李克強首相は21日、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で講演し、中国の改革と発展が世界に多くのビジネスチャンスをもたらすと述べている。原発産業などの海外進出を戦略支援する姿勢を改めて示したことが刺激材料となった。
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