27日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、利食い売りに押される展開
[15/01/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
27日の中国本土マーケットは下落。主要指標の上海総合指数は、前日比30.22ポイント安(-0.89%)の3352.96ポイントと6日ぶりに反落した。上海A株指数は31.74ポイント安(-0.90%)の3513.67ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.94ポイント安(-0.32%)の293.50ポイント、深センB株指数が0.34ポイント高(+0.03%)の1074.07ポイントで引けた。
利食い売りが優勢。指数はこのところの急ピッチな上昇で約5年半ぶりの高値水準を切り上げていたため、相場の過熱感が意識された。本日公表された全国工業企業の14年12月利益総額が前年同月比で8.0%減少し、下げ率が過去最大となったことも投資家のセンチメントを冷やしている。
時価総額上位の銀行株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が3.0%安、中国銀行(601988/SH)が3.1%安で引けた。中国銀行業界で不良債権比率が上昇していることが業績の先行き不安につながっている。不動産株も安い。大手の保利地産(600048/SH)が4.6%下落した。一部の不動産会社に、債務不履行(デフォルト)の懸念が発生していることを嫌気している。エネルギー関連株、発電やガスの公益株、証券株、建材株などもさえない。
<KO>