9日の香港市場概況:香港ハンセン指数は下落、中国景気の先行き不安が強まる
[15/02/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
9日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比158.39ポイント安(-0.64%)の24521.00ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が49.90ポイント安(-0.43%)の11647.42ポイントと、揃って続落した。売買代金は672億3600万香港ドルと低調(6日は759億3800万香港ドル)。
内外環境の不透明感が重し。今年1月の中国貿易統計で、輸出入が揃って前年同期比でマイナスに転じたことが判明するなか、中国景気の先行き不安が一段と強まった。また、ギリシャ国債の格下げなどを嫌気し、先週末の欧米市場が下落したことも逆風となっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.4%安と急落。同社が9日、14年通期業績について、上場後初の減益になると予想したことが嫌気された。輸出入関連の銘柄群もさえない。政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が1.9%安、香港最大手商社の利豊(494/HK)が1.7%安で引けた。
香港系不動産セクターも売られた。九龍倉集団(4/HK)が2.7%安、恒隆地産(101/HK)が2.0%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.3%安と値を下げた。景気回復が順調な米国で早期の利上げ観測が流れるなか、米ドルに通貨(香港ドル)をペッグ(連動)している香港でも、域内の金利が引き上げられるとの見方が広がっている。金利の上昇によって不動産販売が苦戦すると懸念された。
【亜州IR】
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