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24日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比86.69ポイント安（-0.35％）の24750.07ポイントと7日ぶり反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は4.71ポイント高（+0.04％）の12046.20ポイントと小反発した。売買代金は579億6400万香港ドル（23日は493億6500万香港ドル)。

方向感に欠ける展開。本土市場は春節で本日まで休場となるため、相場に影響するニュースが乏しくなっている。今週はまた、25日に2月のHSBC中国製造業PMI（速報値）、3月1日に中国政府（国家統計局）集計の2月製造業PMIが公表されるため、様子見ムードも強まった。昨夜の米国株安を嫌気し、指数は安く始まったが、その後は下げ幅をやや縮小。H株指数はプラス圏まで戻して終了した。

ハンセン指数の構成銘柄では、14年通期業績が下振れた金融大手グループのHSBC(5/HK)が3.5％安と急落し、全体相場の重しとなった。マネーロンダリング事件の行方も気掛かり要因となっている。同行株は指数寄与度が大きいため、1銘柄だけでハンセン指数を102ポイント押し下げた。

マカオのカジノセクターも売られた。銀河娯楽集団(27/HK)と金沙中国（1928/HK）が揃って2.7％安と続落した。「春節連休前半のマカオ訪問旅客数は、伸び率が前年同期比で大幅に鈍化した」と報じられたことが嫌気された。また、マカオ政府が春節（旧正月）連休明けに、現行の「自由行」（一部都市を対象とした個人旅行の自由化政策プログラム）について中央政府と共同調査する予定と伝えられるなか、来訪者の抑制に向けた調整がされるとの警戒感も高まった。

一方、インフラ関連株が物色された。交通インフラ整備の中国交通建設（1800/HK）が2.2％高、鉄道建設の中国鉄建（1186/HK）が1.4％高、車両メーカーの中国北車(6199/HK)が2.5％高、同じく車両製造の中国南車(CSR：1766/HK)が2.4％高、建機の中聯重科(1157/HK)が2.5％高と値を上げた。国営通信社の新華社が23日、「中国国家発展改革委員会は2015年に、交通インフラ施設プロジェクトの建設認可をさらに加速させる方針」と報じたことが手がかりになっている。

【亜州IR】



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