27日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、政策期待の高まりが相場の支えに
[15/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
27日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比11.94ポイント高(+0.36%)の3310.30ポイントと続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を切り上げる。上海A株指数は12.50ポイント高(+0.36%)の3468.70ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.44ポイント高(+0.49%)の296.02ポイント、深センB株指数が0.03ポイント安(-0.00%)の1107.25ポイントで引けた。
安寄り後に上昇する流れ。前日の急伸を受けて利食い売りが先行したものの、程なくプラスに転じた。全国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の開幕を来週に控え、政策期待の高まりが相場を支えている。また、中国人民銀行(中央銀行)が浙江省の地方銀行23行に対し、預金準備率の追加引き下げを認めるなど、緩和スタンスが鮮明化していることも追い風。
ただ、上値は重い。直近の上昇で高値警戒感が強まっていることのほか、3月1日に2月の製造業PMI(中国国家統計局などが集計)が公表されることが気掛かり。先行して発表されたHSBC中国製造業PMI(速報値)は、景況判断の分かれ目となる50を3カ月ぶりに上回ったものの、一部のアナリストが「PMIの上昇は春節連休前の駆け込み需要によるところが大きい」と指摘するなど、景況感の本格回復に疑念を示す向きもあった。
時価総額上位の金融株などに目立った動意がみられないなか、中小型株が物色された。ゼネコンなどインフラ関連株が上昇。インフラ建設の中鉄二局(600528/SH)は連日でストップ高した。資源・素材株もしっかり。ITハイテク関連株も上げが目立った。ハイテク株やバイオ株が多く、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数は2.53%高の1928.04ポイントと上昇し、史上最高値を更新している。
【亜州IR】
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