30日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、金融政策に調整の余地ありとの見方も
[15/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比95.47ポイント(2.59%)高の3786.57ポイントと3日続伸した。約7年ぶりの高値水準に達する。上海A株指数は100.31ポイント(2.59%)高の3968.83ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が2.07ポイント(0.67%)高の312.46ポイント、深センB株指数が10.06ポイント(0.88%)高の1159.66ポイントで引けた。
投資家のセンチメントが上向く中、徐々に上げ幅を広げる展開。人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁が29日、同日閉幕した博鰲(ボアオ)アジアフォーラムの席上で、「中国は金融政策に調整の余地がまだある。デフレリスクを見極めながら、一段の利下げを含む政策調整も視野に入れる」と述べたことが好感された。また、同フォーラムで「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想の行動計画も示されたことで、各種インフラ投資プロジェクトの思惑も高まっている。
時価総額上位の金融株が相場をけん引する。中国工商銀行(601398/SH)が4.5%高、中国平安(601318/SH)が4.2%高で引けた。インフラ関連株も高い。鉄道建設の中国鉄建(601186/SH)が7.6%上昇した。不動産株も上げが目立つ。人民銀・金融市場局が「重要事項を発表する」として、国内メディアに通知したことを材料視。住宅ローンの緩和策などはが打ち出されるとの思惑が広がっている。このほか、発電設備株、運輸関連株、建機株、建材株なども物色された。
【亜州IR】
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