資金繰り難の佳兆業、米ドル建て債がデフォルトに
[15/04/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
不動産デベロッパー大手、佳兆業集団HD(カイサ・グループ:1638/HK)の発行した米
ドル建て債券がデフォルトに陥った。中国本土の不動産デベロッパーとして米ドル建
て債が債務不履行となる初ケース。資金繰り難が深刻化するなか、償還期限を2017年
と2018年に迎える債券の利払いが滞っている。同社は20日夜、米ドル建て債の利払い
が不能になったと発表した。
金利の支払い額は、2017年償還の2億5000万米ドル部分で1610万米ドル、2018年償
還の8億米ドル部分で3550万米ドルに上る。資金難が明らかになって以降、それぞれ
の社債は急落していた。
再建を助けるホワイトナイトとして、同業の融創中国HD(1918/HK)の名称が上がっ
ているものの、すでに双方の関係は希薄化しつつある。融創中国HDは今年2月、出資
に向けたデューデリジェンス調に乗り出すと表明していた。ただ、昨年12月に退任し
た佳兆業の創業者、郭英成氏が今月13日付で主席に復職。さまざまな思惑を呼んでい
る状況だ。郭氏は地元メディアに対し、融創中国によるデューデリジェンス調査を歓
迎しない旨の発言を行っていた。このことから、郭氏は自力での経営立て直しを目指
す考えとみられている。資産の売却をさらに進めるほか、2位株主の生命人寿保険か
ら追加出資を受ける可能性などが指摘されている。
深センを拠点とする佳兆業は、広州や上海、北京、瀋陽など国内30都市で事業を
展開する。14年1-9月期の不動産販売額は全国19位。香港証券取引所が規定する期日
(決算期の3カ月後)までに通期業績を開示できなかったため、3月31日から株式取引
を一時停止している。
【亜州IR】
<ZN>
ドル建て債券がデフォルトに陥った。中国本土の不動産デベロッパーとして米ドル建
て債が債務不履行となる初ケース。資金繰り難が深刻化するなか、償還期限を2017年
と2018年に迎える債券の利払いが滞っている。同社は20日夜、米ドル建て債の利払い
が不能になったと発表した。
金利の支払い額は、2017年償還の2億5000万米ドル部分で1610万米ドル、2018年償
還の8億米ドル部分で3550万米ドルに上る。資金難が明らかになって以降、それぞれ
の社債は急落していた。
再建を助けるホワイトナイトとして、同業の融創中国HD(1918/HK)の名称が上がっ
ているものの、すでに双方の関係は希薄化しつつある。融創中国HDは今年2月、出資
に向けたデューデリジェンス調に乗り出すと表明していた。ただ、昨年12月に退任し
た佳兆業の創業者、郭英成氏が今月13日付で主席に復職。さまざまな思惑を呼んでい
る状況だ。郭氏は地元メディアに対し、融創中国によるデューデリジェンス調査を歓
迎しない旨の発言を行っていた。このことから、郭氏は自力での経営立て直しを目指
す考えとみられている。資産の売却をさらに進めるほか、2位株主の生命人寿保険か
ら追加出資を受ける可能性などが指摘されている。
深センを拠点とする佳兆業は、広州や上海、北京、瀋陽など国内30都市で事業を
展開する。14年1-9月期の不動産販売額は全国19位。香港証券取引所が規定する期日
(決算期の3カ月後)までに通期業績を開示できなかったため、3月31日から株式取引
を一時停止している。
【亜州IR】
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