22日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、域外資金の持続的な流入への期待も
[15/04/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
22日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.36ポイント(0.30%)高の27933.85ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が138.45ポイント(0.95%)高の14669.73ポイントと、そろって続伸した。売買代金は1878億5400万香港ドル(21日は1829億6500万香港ドル)。
戻り売りをこなし上昇する流れ。前日に大きく買われた反動で売りが先行したものの、下値は堅く、中盤以降はプラスに転じた。香港ドルレートが許容変動幅の上限(1米ドル=7.75香港ドル)近辺で推移するなか、域外資金の流入がこれからも続くとの期待が支えになっている。当局が景気テコ入れのため、各種の支援策を相次いで打ち出していることもプラスだ。本土株が7年2カ月ぶりの高値で引けるなか、H株指数は引けにかけて上げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が12.3%高と上げが目立つ。国家発展改革委員会が21日、「エネルギー価格の自由化を加速させる」との方針を示すなか、採算改善が進むと期待された。
指数構成銘柄以外の発電株も軒並み急伸。自由貿易区(FTZ)の拡大が改めて材料視され、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)も7.4%高と買い進まれた。他の港湾株や運輸株も上昇した。本土系の不動産株も高い。華潤置地(1109/HK)が5.6%、中国海外発展(688/HK)が5.4%ずつ上昇した。シティグループが最新リポートで、不動産各社株の目標株価を前回値から平均で19%引き上げたことが買い安心感を誘っている。
エコ発電の関連銘柄も物色された。風力発電プラント大手の新疆金風科技(2208/HK)が7.3%高、風力発電用ギア大手の中国高速伝動設備集団(中国高伝:658/HK)が6.0%高、ビル一体型ソーラー発電装置(BIPV)施工大手の中国興業太陽能技術HD(750/HK)が5.7%高で引けた。発電設備の銘柄も買われた。上海電気集団(2727/HK)が8.8%高、ハルビン動力設備(1133/HK)が5.5%高、東方電気(1072/HK)が4.6%高と値を上げた。
【亜州IR】
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