概況からBRICsを知ろう〜上海総合指数は年初来高値を更新、一段の金融緩和策が打ち出されるとの観測も
[15/05/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 54377.29 -1.33%
22日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比734.76ポイント安(-1.33%)の54377.29で取引を終えた。55223.01から54037.59まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは12、値下がりは52、変わらず2であった。
ブラジルの銀行など金融機関への所得課税が15%から20%に引き上げられる大統領令が、官報に公告されたことで、銀行株が下げ、ボベスパ指数の下落を引っ張るかたちになったもよう。また、米国の4月消費者物価コア指数の上振れや、イエレンFRB議長のタカ派的発言を受けて、利上げ観測が強まったことも、ブラジル株の売り圧力になった。
【ロシア】MICEX指数 1665.66 +0.38%
22日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比6.33ポイント高(+0.38%)の1665.66で取引を終了した。1653.03から1667.88まで上昇した。
この日発表のロシアの主要経済指標で、4月失業率が予想外の5.8%に低下したことが、好感された(予想は6.0%、3月が5.9%)。一方、4月実質小売売上高は前年比-9.8%に落ち込んだ(予想は-8.1%、3月が-8.7%)。しかし、ロシア中銀に対する利下げ期待が浮上し、MICEX指数の下支えになった可能性がある。
【インド】SENSEX指数 27957.50 +0.53%
22日のインドSENSEX指数は反発。前日比148.15ポイント高(+0.53%)の27957.50、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.45%(37.95ポイント)高の8458.95で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は高値圏でもみ合った。前日の欧米市場が堅調だったことが支援材料。国内では、政府が海外に住むインド人(印僑)などの投資規制を緩和したことが不動産セクターの支援材料となった。海外からの送金を拡大させる狙いがあるとみられている。
【中国本土】上海総合指数 4657.60 +2.83%
22日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比128.18ポイント高(+2.83%)の4657.60ポイントと4日続伸した。年初来高値を更新し、約7年3カ月ぶりの高水準に達している。
資金流入の期待が強まった。中国当局が養老保険基金(年金基金)の運用改革案の策定を終えたもようと伝えられたことが追い風。報道によれば、運用規定の見直しを通じて、理論上では、1兆人民元(約19兆円)を超える資金が市場に流入すると試算されるという。また、国家発展改革委員会が21日までの3日間で、4588億人民元相当のインフラプロジェクトを認可するなど、相次ぐ景気テコ入れ策も支えだ。今後は一段の金融緩和策が打ち出されるとの観測も根強い。
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22日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比734.76ポイント安(-1.33%)の54377.29で取引を終えた。55223.01から54037.59まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは12、値下がりは52、変わらず2であった。
ブラジルの銀行など金融機関への所得課税が15%から20%に引き上げられる大統領令が、官報に公告されたことで、銀行株が下げ、ボベスパ指数の下落を引っ張るかたちになったもよう。また、米国の4月消費者物価コア指数の上振れや、イエレンFRB議長のタカ派的発言を受けて、利上げ観測が強まったことも、ブラジル株の売り圧力になった。
【ロシア】MICEX指数 1665.66 +0.38%
22日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比6.33ポイント高(+0.38%)の1665.66で取引を終了した。1653.03から1667.88まで上昇した。
この日発表のロシアの主要経済指標で、4月失業率が予想外の5.8%に低下したことが、好感された(予想は6.0%、3月が5.9%)。一方、4月実質小売売上高は前年比-9.8%に落ち込んだ(予想は-8.1%、3月が-8.7%)。しかし、ロシア中銀に対する利下げ期待が浮上し、MICEX指数の下支えになった可能性がある。
【インド】SENSEX指数 27957.50 +0.53%
22日のインドSENSEX指数は反発。前日比148.15ポイント高(+0.53%)の27957.50、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.45%(37.95ポイント)高の8458.95で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は高値圏でもみ合った。前日の欧米市場が堅調だったことが支援材料。国内では、政府が海外に住むインド人(印僑)などの投資規制を緩和したことが不動産セクターの支援材料となった。海外からの送金を拡大させる狙いがあるとみられている。
【中国本土】上海総合指数 4657.60 +2.83%
22日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比128.18ポイント高(+2.83%)の4657.60ポイントと4日続伸した。年初来高値を更新し、約7年3カ月ぶりの高水準に達している。
資金流入の期待が強まった。中国当局が養老保険基金(年金基金)の運用改革案の策定を終えたもようと伝えられたことが追い風。報道によれば、運用規定の見直しを通じて、理論上では、1兆人民元(約19兆円)を超える資金が市場に流入すると試算されるという。また、国家発展改革委員会が21日までの3日間で、4588億人民元相当のインフラプロジェクトを認可するなど、相次ぐ景気テコ入れ策も支えだ。今後は一段の金融緩和策が打ち出されるとの観測も根強い。
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