2日の香港市場概況:ハンセン指数は下落、海外動向の不透明感が嫌気される
[15/06/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
2日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.44ポイント(0.47%)安の27466.72ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が97.82ポイント(0.68%)安の14201.63ポイントと、そろって反落した。売買代金は1464億8800万香港ドルと連日で縮小している(1日は1648億4200万香港ドル)。
前日に急伸した反動で、売りが先行する流れ。中国本土に特段の悪材料は現時点で見受けられないものの、海外動向の不透明感が重しになった。ギリシャ向けIMF融資が今週5日に返済期限を迎えることなどが気がかり材料。香港ドルレートが米ドルに対して急落したことも重し。域内への資金流入期待が後退している。香港市場の商いがやや細った(1日は1648億4200万香港ドル、5月29日は2047億6800万香港ドル)ことも、投資家の不安感を強めさせた。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港最大手商社の利豊(494/HK)が5.9%安と下げが目立つ。大手ブローカーの投資判断引き下げが引き続き嫌気され、続落している。前日に買われた本土系保険株も売られる。中国人寿保険(2628/HK)が1.8%安で引けた。
インフラ関連の銘柄群もさえない。ゼネコン株の中国鉄建(1186/HK)が2.1%安、中国中鉄(390/HK)が1.8%安、電力設備株の上海電気集団(2727/HK)が2.8%安、東方電気(1072/HK)が1.9%安と値を下げた。
半面、石炭株は逆行高。中国中煤能源(1898/HK)が3.1%高、中国神華能源(1088/HK)が2.1%高と値を上げた。発電用石炭価格の主要指標「環渤海動力煤価格指数(BSPI)」が先週、20週ぶりに下げ止まり、石炭市況に底打ち感が出てきたことを好感している。
【亜州IR】
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