11日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶりに反発、内外環境の改善で投資マインドが上向く
[15/06/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
11日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比220.21ポイント(0.83%)高の26907.85ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が126.58ポイント(0.93%)高の13743.25ポイントと、そろって3日ぶりに反発した。売買代金は1243億100万香港ドル(10日は1441億3100万香港ドル)。
内外環境の改善で投資マインドが上向く。内部的には、◆中国財政部が10日、地方政府による高金利債務の借り換えプログラムについて、債券の発行枠を1兆人民元(約20兆円)増額すると発表したこと、◆中国国務院が10日の常務会議で、国内企業の輸出を支援するためEコマース(電子商取引)業界に便宜を図る方針を示したこと??などがプラス材料となった。海外の動向では、昨夜の欧米株が軒並み上昇したことが追い風。金融支援問題を巡ってギリシャが債権団に対し、「妥協の用意がある」と発言したことが好感されている。また、引け近くに5月の中国金融統計が公表され、新規融資額が事前予想(8500億人民元)を上回る9008億人民元に伸びたことも好材料だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産大手の長江実業地産(1113/HK)が3.7%高、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が3.3%高、携帯通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.4%高と上げが目立った。
H株保険セクターも買われる。中国人民財産保険(2328/HK)が5.1%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.9%高、中国太平洋保険(集団)(2601/HK)が2.5%高、中国平安保険(2318/HK)が2.0%高と値を上げた。
鉄道インフラ関連株もしっかり。鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が3.2%高、同業の中国中鉄(390/HK)が1.4%高、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が2.3%高、建機大手の中聯重科(1157/HK)が1.1%高とそろって反発した。
【亜州IR】
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