概況からBRICsを知ろう〜ブラジル株式市場は続落、連立与党内の造反が懸念される
[15/07/21]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 51600.08 -1.42%
20日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比741.72ポイント安(-1.42%)の51600.08で取引を終えた。52423.68から51525.45まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは12、値下がりは54であった。
ルセフ政権の連立与党内の造反懸念から、財政再建による格付け維持の方針に対する先行き不安が、引き続きブラジル株の売り圧力になった。また、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-1.70%(前回-1.50%)、インフレ見通しは9.15%(前回9.12%)に、それぞれ悪化したことも売り材料になった。
【ロシア】MICEX指数 1626.76 -1.41%
20日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比23.32ポイント安(-1.41%)の1626.76で取引を終了した。1652.03から1619.47まで下落した。
ロシア株式市場の取引時間ほぼ全体にわたり、ブレント原油先物が下落していたことで、石油大手が株安となり、MICEX指数を圧迫したとの見方。また、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が強まる状況に、ルーブル安が進行し、金相場が急落したこともあり、新興国市場であるロシア株への売り圧力も高まったとみられる。
【インド】SENSEX指数 28420.12 -0.15%
20日のインドSENSEX指数は4営業日ぶりに小反落。前営業日比43.19ポイント安(-0.15%)の28420.12、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.07%(6.40ポイント)安の8603.45で取引を終えた。
後半にいったんプラス圏を回復したが、終盤に再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力が強まった。また、利下げの先送り観測も圧迫材料。地元紙「Business Standard」が実施した最新調査では、8月4日に開催される金融政策決定会合で、政策金利が据え置かれるとの回答は9割に上ったことがわかった。インド準備銀行(中央銀行、RBI) がモンスーン(雨季)の進行状況を観察した上で利下げに踏み切るとの見方が多く、8月4日での実施が時期尚早だと分析されている。
【中国本土】上海総合指数 3992.11 +0.88%
20日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比34.76ポイント高(+0.88%)の3992.11ポイントと3日続伸した。
一進一退のなかで買われる展開。節目の4000ポイントが意識され、戻り待ちの売りに押される場面がみられたものの(一時0.76%安)、引けにかけて改めて買いの勢いが強まった。中国証券監督管理委員会の報道官が20日、同委員会が株価安定策の出口戦略を模索しているとの一部メディア報道を否定したことも買い安心感を誘っている。一部メディアはこの日の午前中に、証券当局が株価安定策の出口を模索し、これまでに投入された資金の退出方法について、検討に着手したと報じていた。
<NH>
20日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比741.72ポイント安(-1.42%)の51600.08で取引を終えた。52423.68から51525.45まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは12、値下がりは54であった。
ルセフ政権の連立与党内の造反懸念から、財政再建による格付け維持の方針に対する先行き不安が、引き続きブラジル株の売り圧力になった。また、ブラジル中銀が発表した週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-1.70%(前回-1.50%)、インフレ見通しは9.15%(前回9.12%)に、それぞれ悪化したことも売り材料になった。
【ロシア】MICEX指数 1626.76 -1.41%
20日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比23.32ポイント安(-1.41%)の1626.76で取引を終了した。1652.03から1619.47まで下落した。
ロシア株式市場の取引時間ほぼ全体にわたり、ブレント原油先物が下落していたことで、石油大手が株安となり、MICEX指数を圧迫したとの見方。また、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が強まる状況に、ルーブル安が進行し、金相場が急落したこともあり、新興国市場であるロシア株への売り圧力も高まったとみられる。
【インド】SENSEX指数 28420.12 -0.15%
20日のインドSENSEX指数は4営業日ぶりに小反落。前営業日比43.19ポイント安(-0.15%)の28420.12、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.07%(6.40ポイント)安の8603.45で取引を終えた。
後半にいったんプラス圏を回復したが、終盤に再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力が強まった。また、利下げの先送り観測も圧迫材料。地元紙「Business Standard」が実施した最新調査では、8月4日に開催される金融政策決定会合で、政策金利が据え置かれるとの回答は9割に上ったことがわかった。インド準備銀行(中央銀行、RBI) がモンスーン(雨季)の進行状況を観察した上で利下げに踏み切るとの見方が多く、8月4日での実施が時期尚早だと分析されている。
【中国本土】上海総合指数 3992.11 +0.88%
20日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比34.76ポイント高(+0.88%)の3992.11ポイントと3日続伸した。
一進一退のなかで買われる展開。節目の4000ポイントが意識され、戻り待ちの売りに押される場面がみられたものの(一時0.76%安)、引けにかけて改めて買いの勢いが強まった。中国証券監督管理委員会の報道官が20日、同委員会が株価安定策の出口戦略を模索しているとの一部メディア報道を否定したことも買い安心感を誘っている。一部メディアはこの日の午前中に、証券当局が株価安定策の出口を模索し、これまでに投入された資金の退出方法について、検討に着手したと報じていた。
<NH>