28日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、本土系銀行株が下げを主導
[15/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比186.16ポイント(0.80%)安の22956.57ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数が156.32ポイント(1.46%)安の10558.47ポイントと続落した。売買代金は610億1100万香港ドル(27日は690億3700万香港ドル)と薄商い。今年2月24日以来の低水準に落ち込んだ。
内外経済イベントの動向が気がかり材料。米連邦公開市場委員会(FOMC)や中国の第18期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)の結果発表を前に、買いが手控えられている。昨夜の欧米株安、この日の本土株安も重荷だ。
時価総額上位の本土系銀行株が下げを主導する。中国工商銀行(1398/HK)が2.5%安、中国銀行(3988/HK)が2.1%安、中国建設銀行(939/HK)が1.9%安と値を下げた。本土系の不動産株も安い。華潤置地(1109/HK)が3.0%、中国海外発展(688/HK)が1.9%ずつ下落した。
石油関連株もさえない。油田掘削サービスの中海油田服務(2883/HK)が2.4%安、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が1.6%安、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が1.5%安で引けた。原油相場が昨夜、約2カ月ぶりの安値を付けたことが逆風となっている。
素材関連株も売られる。モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%安、銅中国最大手の江西銅業(358/HK)が1.7%安、セメント中国最大手の安徽海螺セメント(914/HK)が4.3%安、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.9%安と値を下げた。馬鞍山鋼鉄に関しては、同社の1〜9月期業績が赤字幅拡大し、通期も純損失計上するとの見通しを示したことが売り材料視されている。
【亜州IR】
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