30日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続落、エネルギー関連株の下げが目立つ
[15/10/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比179.90ポイント(0.79%)安の22640.04ポイントと3日続落し、本土企業株で構成されるH株指数が42.80ポイント(0.41%)安の10396.58ポイントと4日続落した。売買代金は693億2600万香港ドル(29日は707億1900万香港ドル)と薄商いが続いている。
好悪材料が入り混じるなかで売られる流れ。昨夜の米株市場が安く引けたことや、11月1日に10月の中国製造業PMIが公表されることなどが気がかり材料となった。ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国で第18期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)が29日閉幕し、第13次5カ年計画の草案がまとめられたことがポジティブ材料となった。指数は一時プラス圏で推移している。
ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の下げが目立つ。石油の中国石油天然気(857/HK)が2.1%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%安、天然ガスの昆侖能源(135/HK)が1.9%安で引けた。ペトロチャイナなど石油関連各社の業績が総じて下振れたことが資源株全体の重し。金沙中国(1928/HK)も2.3%安と下落した。同社はこの日1〜9月期の業績を発表し、純利益が前年同期比で46.1%減少したと報告している。
このほか、さえない業績を公表した銘柄が軒並み下落。ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が5.0%安、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が2.7%安で引けた。
半面、子ども用品関連セクターは物色される。5中全会で「一人っ子政策」の廃止方針が決定されたことが刺激材料。粉ミルク大手メーカーの雅士利国際HD(1230/HK)が6.3%高、同じく粉ミルクの合生元国際HD(1112/HK)が5.1%高、子供用品生産・販売の好孩子国際HD(1086/HK)が2.3%高、乳幼児向けヘルスケア用品メーカーの中国児童護理(1259/HK)が40.0%高と値を上げた。
【亜州IR】
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