20日の香港市場概況:ハンセン指数は続伸、中国本土の金融緩和方針を好感
[15/11/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
20日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比254.50ポイント(1.13%)高の22754.72ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が108.89ポイント(1.07%)高の10302.00ポイントと、そろって続伸した。売買代金は644億3300万香港ドルと比較的に薄商いが続いている(19日は668億3500万香港ドル)。
中国の金融緩和スタンスなどが好感された。中国人民銀行(中央銀行)は19日、短期流動性ファシリティー(SLF:商業銀行向け貸出ツールの一つ)の金利を引き下げると発表している。ハンセン指数は前日に1%超上昇していたため、週末要因で利食い売りに押される場面がみられていたものの、下値は固く、後場の途中から買いが優勢となった。引け近くに上げ幅を大きく広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港拠点の不動産株が高い。恒基兆業地産(12/HK)が3.1%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.9%、九龍倉集団(4/HK)が2.5%、信和置業(83/HK)が2.4%ずつ値を上げた。時価総額上位の金融株やエネルギー株、ネット株なども買われている。
家電関連株も物色される。大手のTCL多媒体科技HD(1070/HK)が7.6%高、カラーテレビ生産大手の創維数碼HD(751/HK)が4.0%高、家電量販チェーン中国大手の国美電器HD(493/HK)が2.2%高で引けた。
鉄道関連株もしっかり。建設請負の中国鉄建(1186/HK)が2.4%高、同業の中国中鉄(390/HK)が2.1%高、車両製造の中国中車(CRRC:1766/HK)が1.5%高とそろって続伸した。建機株の中聯重科 (1157/HK)も4.2%高と上昇している。
他の個別株動向では、本日上場した中国で精神科病院を経営する温州康寧医院(2120/HK)が急伸。公募価格を13.70%上回る44.00香港ドルで寄り付き、26.87%高の49.10香港ドルで取引を終えた。
【亜州IR】
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