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27日の中国本土市場概況:上海総合5.5%安で大幅続落、証券株の下げ目立つ

注目トピックス 外国株
27日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比199.25ポイント(5.48%)安の3436.30ポイントと続落した。下落率は今年8月25日以来の大きさで、約3週ぶりに心理的節目の3500を割り込んでいる。上海A株指数は208.86ポイント(5.49%)安の3598.35ポイント。外貨建てB株相場も下落する。上海B株指数が15.29ポイント(4.00%)安の366.98ポイント、深センB株指数が21.66ポイント(1.79%)安の1187.98ポイントで引けた。ベンチャー企業で構成される深セン創業板指数も6.48%安と急落している。

マーケットの先行きが不安視される。「投機性の強い高レバレッジ取引を抑制するため、中国証券監督管理委員会(証監会)が証券会社に対する新たな規制に乗り出した」と報じられたことで、証券取引の信用が縮小すると危ぐされた。

中国ブローカー大手の中信証券(600030/SH)と国信証券(002736/SZ)が26日引け後、中国証券監督管理委員会から調査を実施するとの通知を受けたとそれぞれ報告したこともネガティブ。全国工業企業の10月利益総額が減少し、5カ月連続で前年同月実績を下回ったことも売り材料視されている。IPO公募手続きの再開を来週からに控え、需給悪化も警戒された。

投資家のセンチメントが冷え込むなか、中盤から下げに拍車がかかり上海総合指数は一段安となった。指数は26月末から今月高値までの上昇幅295.7ポイント(上昇率は8.74%)に対し、今月高値から今日の安値までの下落幅が265.8ポイント(下落率は7.23%)に達している。ほぼ行って来いとなった格好だ。

幅広く売られ、全業種が下げた。なかでも金融セクターが安い。証券株については、前述の中信証券を始めストップ安となる銘柄が続出した。時価総額上位のエネルギー株も急落。不動産株や自動車株、消費関連株なども下げがきつい。朝方に上昇した軍事関連株もマイナスに転じた。

【亜州IR】



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