2日の香港市場概況:ハンセン指数は続伸、経済支援策などへの期待が下支え
[15/12/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
2日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.34ポイント(0.44%)高の22479.69ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が102.42ポイント(1.03%)高の10050.36ポイントと、そろって続伸した。売買代金は791億8900万香港ドル(1日は805億2700万香港ドル)。
前日の好調地合いを継ぐ。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催を月内(上旬または中旬)に控え、各種の支援策が打ち出されるとの期待が強まった。「3日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、追加の金融緩和が決まる」との観測が高まっていることも追い風となっている。ただ同時に、結果を見極めたいとするスタンスも一部でみられ、朝方は弱含む場面もあった。
業種別では、本土系不動産株の上げが目立つ。万科企業(2202/HK)が2.7%高、華潤置地(1109/HK)が1.6%高で引けた。「住宅ローン減税制度の導入に向けて、中国政府が検討に入った」と報じられたことなどが材料視されている。需要増の期待で建材株も急伸。安徽海螺セメント(914/HK)が3.5%高、中国建材(3323/HK)が2.9%高と買い進まれた。
エコ発電の関連銘柄も物色される。風力発電用ギアで中国最大手の中国高速伝動設備集団(中国高伝:658/HK)が3.8%高、風力発電プラント大手の新疆金風科技(2208/HK)が3.3%高、太陽光発電用ポリシリコンメーカーの保利協シン能源HD(3800/HK)が4.2%高と値を上げた。中国の深刻な大気汚染が連日で報じられるなか、業績成長の思惑が広がっている。「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)」は、先月30日に開幕した。
【亜州IR】
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