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14日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で8日続落、海外動向の不透明感が重し

注目トピックス 外国株

週明け14日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比154.20ポイント(0.72%)安の21309.85ポイントと8日続落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は7.91ポイント(0.08%)高の9315.91ポイントと8日ぶりに反発した。売買代金は774億9500万香港ドル(11日は683億8900万香港ドル)。

海外動向の不透明感が重し。原油安の進行を嫌気し、先週末の米株が売られた流れを継いだ。商品市況安を背景に、世界経済の先行き不安も強まっている。なお、週末(12日)に公表された11月の重要経済指標が概ね良好。市場関係者の一部からは、「景気の下振れ圧力は依然として強い」との見方も聞かれたものの、小売売上高は前年同月比11.2%増(予想は11.1%増)、鉱工業生産は6.2%増(同5.7%増)とそれぞれ事前予想を上回っている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。この日の本土株が急反発で引けるなか、香港でも本土系の銘柄が物色されH株指数はプラスに転じた。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が6.8%安と大幅続落(先週末は8.7%安)。今年9〜11月期に、中国靴販売事業の既存店売上高が10.4%減少したことを引き続き売り材料視している。不動産株もさえない。華潤置地(1109/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって2.1%安で引けた。今年1〜11月の全国不動産開発投資額(名目ベース)は、中国全体で前年同期比1.3%増にとどまっている。伸び率は1〜10月の2.0%からさらに減速した。マカオ・カジノ株やエネルギー株などもさえない。

取引再開した海運株は急落。中国遠洋HD(1919/HK)が27.9%、中海集装箱運輸(中海コンテナ:2866/HK)が26.4%、中遠太平洋(コスコ・パシフィック:1199/HK)が17.3%ずつ値を下げた。中国の国有資産監督管理委員会は11日、中国の国務院(内閣に相当)が2大海運グループである中国遠洋運輸(集団)総公司と中国海運(集団)総公司の合併計画を承認したと発表している。同グループ傘下の上記3社などは同日、資産再編計画を明らかにした。このほか、同じく傘下企業で取引再開した中遠国際HD(コスコ・インターナショナル:517/HK)も8.7%下落している。取引を停止している間に指数は大きく下げていたため、それを織り込む形となった。

一方、同じく再編案を発表して売買を再開した中海発展(1138/HK)は安寄り後に急伸。前営業日比8.2%高で終えた。大手ブローカーの一部は最新リポートで、中海発展の合併メリットは他社よりも大きいと分析している。

本土株がメリットとなる証券株と保険株も物色される。海通証券(6837/HK)が4.9%高、中信証券(6030/HK)が4.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.2%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.8%高と値を上げた。

【亜州IR】



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