22日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で続伸 薄商いのなか、動意を欠く展開に
[15/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
22日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比38.34ポイント(0.18%)高の21830.02ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は15.46ポイント(0.16%)安の9731.53ポイントと反落した。売買代金は482億5800万香港ドルに縮小している(21日は598億8200万香港ドル)。
薄商いのなか、動意を欠く展開。中国の政策期待などは支えになるものの、週後半のクリスマス休暇を前に、買いを手控える動きも散見された。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」は21日に閉幕。「積極的な財政政策と穏健な金融政策」をさらに推し進め、財政出動を拡大する方針などが示された。
ハンセン指数の構成銘柄では、ビール事業大手の華潤ビールHD(291/HK)が4.9%高、即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.5%高、香港不動産の九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が1.3%高と上げが目立った。
農業関連株も物色される。肥料販売で中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が2.5%高、福建省を拠点とする私営農業企業の超大現代農業(682/HK)が1.6%高、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が1.5%高で引けた。一方、自動車株の一角はさえない。長城汽車(2333/HK)が1.7%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.4%安と値を下げた。
他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が5.2%安と急落。同社は21日引け後、15年12月期(本決算)の純利益が大幅減少するとの見通しを明らかにした。中国で固定資産投資の減速が続くなか、建機の需要が低迷している。
【亜州IR】
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