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21日の中国本土市場概況:上海総合3.2%安と続落、約1年1カ月ぶり安値

注目トピックス 外国株
21日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比96.21ポイント(3.23%)安の2880.48ポイントと続落した。約1年1カ月ぶりの安値圏に達している。上海A株指数も下落し、100.63ポイント(3.23%)安の3014.71ポイントで引けている。外貨建てB株相場もさえない。上海B株指数が13.55ポイント(3.71%)安の351.24ポイント、深センB株指数が26.25ポイント(2.23%)安の1148.64ポイントで終えた。

引けにかけて下げ足を速める流れ。中国人民銀行(中央銀行)が21日の午前中、大規模な資金供給を実施したことを好感して買われたものの、上昇の勢いは続かず、後場途中からマイナスに転じた。人民銀は定例オペ(原則として火曜と木曜)で、1日当たりの資金供給として直近3年間で最大規模の4000億人民元(約7兆2000億円)を市場に供給。直後は好材料としてみれれていたものの、「春節(旧正月)前の資金ひっ迫に対応するためで、中長期的な緩和にはならない」との見方も徐々に広がった。新規株式公開(IPO)による需給悪化懸念や、人民元の先安感を背景とした資金流出不安もくすぶっている。

一部銀行による融資総量規制の導入観測も重し。株式制商業銀行の一角が21日、19業種に対する融資の総量規制を決めたとされる。具体的には、鉄鋼、非鉄金属、石炭、コークス、石炭化学、アルミ、セメント、板ガラス、造船、海運、太陽光発電部材、建設機械、鉄鋼貿易、繊維、製紙、基礎化学品、化学肥料など。このほか建築業界のうち、住宅建築業や内装業などもリスクの高い分野として、貸し出し抑制の対象になるという。

上海総合の構成銘柄はほぼ全面安。業種別では、インフラ関連株の下げが目立つ。ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が7.8%安、発電設備の上海電気集団(601727/SH)が5.6%安で引けた。素材関連株や消費関連株、自動車株、不動産株、運輸関連株なども安い。前場に上げの目立っていた金融株も軒並み下落した。

【亜州IR】



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