25日の香港市場概況:ハンセン1.6%安と3日続落、買い先行後に下げる流れ
[16/02/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 外国株
25日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比303.70ポイント(1.58%)安の18888.75ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が189.77ポイント(2.35%)安の7871.94ポイントとそろって3日続落した。売買代金は636億8500万香港ドル(24日の売買代金は606億9800万香港ドル)。
買い先行後に下げる流れ。中国人民銀行(中央銀行)は25日、人民元の対ドル基準値を連日で元安方向に誘導し、約3週ぶりの安値水準に設定したことなどが逆風だ。昨夜の米株高を好感して小高くスタートしたものの、上値は重く、程なくマイナスに転じている。G20財務相・中央銀行総裁会議が上海で26〜27日に開かれるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。この日の本土株が一段安となるなか、香港の各指数も下落に拍車がかかっている。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。時価総額上位のエネルギー株や金融株が下げを主導する。石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.6%安、中国最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が2.3%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が3.0%安で引けた。
H株指数の構成銘柄では、証券株が安い。広発証券(1776/HK)が7.6%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が6.9%、海通証券(6837/HK)が3.9%、中信証券(6030/HK)が3.6%ずつ下落した。
ゼネコンや発電設備のインフラ関連株も下げがきつい。中国中鉄(390/HK)が4.8%、中国鉄建(1186/HK)が3.6%、中国交通建設(1800/HK)が2.9%、東方電気(1072/HK)が5.6%、上海電気集団(2727/HK)が4.1%ずつ下落した。
素材関連株も急落。銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が5.0%安、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.5%安、セメント中国大手の安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が5.7%安、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.0%安と値を下げた。
【亜州IR】
<SY>