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29日の中国本土市場概況:上海総合2.9%安と反落、約1カ月ぶり安値

注目トピックス 外国株
週明け29日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比79.23ポイント(2.86%)安の2687.98ポイントと反落した。約1カ月ぶりの安値水準に低迷。一時は4.63%安の2638.96ポイントと下げ、年初来の安値に接近した(1月27日の2638.30ポイント)。上海A株指数も下落し、82.80ポイント(2.86%)安の2812.80ポイントで引けている。外貨建てB株相場も急落。上海B株指数が13.11ポイント(3.72%)安の339.35ポイント、深センB株指数が30.64ポイント(2.72%)安の1094.86ポイントで終えた。

元安進行で投資家のセンチメントが冷え込む。中国人民銀行(中央銀行)が29日、人民元の対米ドル基準値を5日連続で元安方向に設定したことなどが嫌気されている。中国外国為替市場でも元安が進んだことで、域内からの資金流出が警戒された。先週25日に6%急落したため、個人の投資意欲が削がれたとの見方もある。ベンチャー企業が多い深セン創業板指数も6.69%安と急落した。

業種別では、ITハイテク関連株の下げが目立つ。ソフトウエア開発の東軟集団(600718/SH)などがストップ安した。株安が逆風となる保険株と証券株も安い。中国人寿保険(601628/SH)が3.3%、東方証券(600958/SH)が5.5%ずつ値を下げた。インフラ関連株や不動産株、自動車株、素材関連株、発電やガスの公益株、運輸関連株など幅広く売られている。

半面、銀行株はしっかり。中国農業銀行(601288/SH)が1.1%上昇した。不動産株の一角も物色され、大手の保利地産(600048/SH)が3.2%高と値を上げている。

【亜州IR】



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